角膜ヘルペス

症状

実質型と上皮型に分類され、前者は円盤状の濁りや酷いケースでは、ぶどう膜炎を合わせて発症し、孔が角膜に生じる場合もあります。後者では、目の異物感からゴロゴロとした感じを生じます。また、痛みを伴うこともあります。染色が角膜上皮に生じると樹枝状の形状を呈します。更に拡大すると地図状に変化するケースも見られます。

原因

実質型及び上皮型に分類される角膜ヘルペス(かくまくへるぺす)のことで、本疾患は単純ヘルペスウイルスが原因となります。実質型は、自身のリンパ球が感染細胞を攻撃するために生じます。

治療法

手術では冷凍凝固や病巣部を除去する方法がとられます。またアシクロビルといった抗ウイルス薬を点眼で投与します。更に実質型では局所或いは全身性に副腎皮質ステロイド薬が用いられます。これは実質型の場合、免疫反応由来の症状であるためですが、副腎皮質ステロイド薬を用いることで、上皮型を招くこともあります。このため、抗ウイルス薬との併用が推奨されます。そのほか、角膜の真ん中部分が濁ったケースでは角膜移植の適応となります。また、ぶどう膜炎を招いているケースでは、アトロピン点眼も組み合わせて行われます。