関節リウマチ

症状

初期段階では朝目覚めた際の関節のこわばりが生じます。しかし関節を動かすことによってこのこわばりは消えていきます。また、発熱や倦怠感、疲労感といった症状を伴うこともあります。関節リウマチ(かんせつりうまち)によって障害されやすい関節部は、手指及び足の指であり、この内遠位指節間関節部を省きます。また頸椎や顎、膝、肘などにおいても見られ、左右対称性に生じます。特に頸椎に見られる場合、手足の麻痺を招くこともあります。その他、腫脹や発赤、そして尺側偏位などの変形が認められることもあります。

原因

体質やウイルス感染などの素因が重複して発症すると言われていますが、ハッキリとした原因は分かっていません。滑膜における炎症及び増殖が関節内に見られ、関節破壊から関節本来の機能に支障をきたす疾患です。発症時期は中年前後に好発しますが、老齢者でも子供でも発症します。また、女性の方が男性よりかかりやすくなっています。

治療法

外科的には関節固定術や関節形成術、滑膜切除術などが行われます。薬物療法では抗リウマチ薬が主軸となります。ただし副作用も強いため、使用には慎重を要します。また非ステロイド抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬が炎症に適用されますが、これらで改善が見られず悪化する場合は免疫抑制薬が用いられます。アフェレーシス療法は薬物療法と組み合わせて行われているもので、血漿交換療法と血球除去療法といったものがあります。いずれも血中に存在する有害な物質を取り除くことを目的にした治療方法です。