スポロトリクム症

症状

初期段階で結節が指に発生します。コブ状硬いそのシコリは次第に肥大化し、潰瘍を形成していきます。そしてリンパ管を経由して、結節及び潰瘍を形成しながら拡大していきます。これ以外に特徴的な症状は無く、潰瘍も無痛性となります。肺に感染した場合、軽度の咳や胸痛を生じます。多くは肺気腫など基礎疾患が認められます。関節に感染した場合、動作によって痛みを生じます。尚、診断はスポロトリクスシェンキィの検出によって確定するため、感染細胞の培養が行われます。

原因

僅かな傷から入り込む細菌で、スポロトリクスシェンキィによる感染が原因となります。皮膚とその周辺に位置するリンパ管において感染しますが、少ないケースで肺や骨などの細胞に感染する場合も見られます。多くは園芸や植木、農業などに携わる人に発症します。

治療法

イトラコナゾールが投与されます。また代替用としてヨウ化カリウムが用いられることもあります。しかし、副作用である、炎症や発疹などを発生させます。生命予後の悪いものではアムホテリシンBが用いられます。尚、スポロトリクム症が皮膚に発症した場合、進行は緩慢であり、生命予後も良好とされています。