症状
痛みや膿を随伴させる急性外耳炎や痒みを随伴させるホットタブ毛包炎を生じます。糖尿病患者では悪性外耳炎を発症する確率が高く、激痛と神経症状を呈します。また有痛性の潰瘍が眼に出現することもあり、失明することもあります。火傷では血行性に拡大するケースが多く、血圧低下から死に至ることもあります。これは癌においても同様となります。その他、刺傷なども感染経路となります。
原因
人間を含め様々な動物の皮膚などに存在し、皮膚感染を起こします。また、肺や骨、尿道、眼、心臓弁などあらゆる組織に感染します。生息域は生体だけでなく、水中や土壌なども含まれます。浴槽やトイレなど、湿気のある場所に多く見られます。更に通常の塩素消毒で除去することはできません。シュードモナス感染症は、免疫不全に陥っている患者では重症化しやすい傾向にあります。
治療法
抗生物質がいくつか併用されます。血液感染症や悪性外耳炎などを合わせて発症した場合、抗生物質の併用療法が数週間継続されます。心臓弁に発症したケースでは人工心臓弁と置き換えるため、胸開手術が行われることもあります。また眼に現れた場合は、点眼用の抗生物質が投与されます。この場合、直接、眼球に注射することもあります。尚、毛包炎のケースでは、特に治療をしなくても自然治癒する可能性が高くなっています。