ウイルス性下痢症

ウイルス性下痢症の症状

下痢をはじめ、熱の上昇や腹痛、嘔吐などを生じます。初発症状では発熱と嘔吐であることが多く、続いて下痢が生じます。また粘血便などを細菌性下痢症のように随伴させることはなく、腹痛も軽いものとなります。尚、ロタウイルス下痢症では白色ないし黄色の便が排出され、ノーウォークウイルスにおいては嘔吐の程度も酷く、上腹部痛を随伴させるケースが多いとされます。

ウイルス性下痢症の原因

アデノウイルスの40型と41型、サッポロウイルス、ロタウイルスのAからC群、アストロウイルス、カリシウイルス科ノーウォークウイルスなどが原因となります。ウイルス性下痢症の方が細菌性下痢症より新しく、冬に生じる下痢の多くがウイルス由来とされています。中でもロタウイルスのA群が重要とされていて、非細菌性食中毒の原因ウイルスとして注目されています。重症の程度や検出される確率などの観点から重要視され、冬に集団発生したとの報告例も存在しています。この胃腸炎ウイルスは発熱や下痢、嘔吐、腹痛などを生じますが、感染経路は経口となります。十二指腸より小腸に侵入したウイルスは腸管絨毛上皮細胞にて感染します。脱落が小腸絨毛上皮細胞に見られますが、下痢のメカニズムはこの脱落に由来する消化吸収面積の低下が関与しているとされます。通常、一日から二日程度の潜伏期を経て発症します。

ウイルス性下痢症の治療法

輸液療法は脱水に対して適用されます。また食餌療法に加え、整腸薬や鎮吐薬などが用いられます。