褐色細胞腫

症状

高血圧が主として発生しますが、発作的に招くケースと血圧の高い状態が持続するケースがあります。前者では動悸や疼く頭痛、頻脈、不整脈、発汗、手足の振るえ、吐き気、嘔吐、手足の冷感、尿糖などを示します。発作は数分ないし数時間、或は数日継続する場合もあります。後者は特に発作を示すことはなく、糖尿病になっている場合もあります。その他、血管収縮に起因して循環血漿量が減少し、これによって起立性低血圧を引き起こすこともあります。

原因

アドレナリン及びノルアドレナリンを総称するカテコールアミンを分泌する腫瘍であり、交感神経細胞や副腎髄質といった個所から生じます。カテコールアミンはカテコラミンとも呼ばれます。褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)の多くが良性腫瘍となりますが、一部に癌のケースも見られます。また大半が副腎内に生じますが、一部は傍神経節から生じ、パラガングリオーマ若しくは傍神経節腫と呼ばれます。

治療法

基本的に血圧のコントロール及び循環血漿量を改善させた後、腫瘍を除去する手術が行われます。手術を実施できない癌では化学療法が行われます。またカテコールアミンの合成を妨害する薬なども用いられます。これにはα遮断薬やβ遮断薬が適用され、まずα1遮断薬を用いて血圧を低下させ、循環血漿量を増やします。そして不整脈や頻脈が示されるケースではβ遮断薬が合わせて使用されます。ただし、β遮断薬のみ用いると、高血圧を引き起こすため、これを避けます。