喘息

症状

喘息(ぜんそく)では、ほとんど症状が見られないものから高度の症状を示すものまで色々あります。一般には、息切れ、咳、喘鳴などとなります。発作は突如として出現する場合もあれば緩やかに現れてくるケースもあります。継続時間は、数分から数時間、数日に至るなど様々です。

原因

気道の狭窄が原因であり、これはチリやダニ、花粉など刺激物が引き起こします。健康であれば、これらの刺激物に影響を受けることはありません。いわゆるアレルゲンと呼ばれるものが刺激物質であり、これらの多くは肥満細胞から出される喘息因子によって引き起こされています。つまりこの肥満細胞表層においてアレルゲンが抗体と結合することによって喘息を招く化学物質が放たれます。このケースをアレルギー性喘息と呼ばれますが、狭窄そのものは気道内部に存在する肥満細胞を含め限られた細胞によって引き起こされると考えられています。

治療法

抗炎症薬及び気管支拡張薬の利用が一般であり、前者は気道狭窄を引き起こす炎症を抑制する働きがあります。後者は気道を拡張させる働きがあり、これは緊張した気道を解すことに由来します。発作の際にはベータ刺激薬やステロイド薬が用いられます。発作が重度であれば人工呼吸器が用いられます。尚、喘息は根治させることができないだけでなく喘息そのものの予防もできないため、主に発作の予防へ視点が置かれます。