皮膚疣状結核

症状

硬化した小結節が融合し、それが広がっていきます。周りは疣状紅斑を呈します。拡大は遠心性となりますが、真ん中部分は改善が見られます。炎症反応は非特異的であり、感染は皮膚浅層にて起こります。潰瘍を形成することはありません。好発個所は、殿部、関節背面、四肢末端などで、いずれも外傷を発生させやすい部分となります。

原因

真性皮膚結核の一型であり、結核菌を原因とする皮膚感染を言います。この結核菌への免疫をすでに獲得している人において、外傷といったものから新しい結核菌が入り込むことで皮膚疣状結核(ひふゆうじょうけっかく)を発生させます。

治療法

反応する薬剤では抗結核薬があります。鑑別を要する疾患では股部白癬やウイルス性疣贅、尋常性狼瘡、クロモミコーシスなどがあります。また、診断ではPCR、菌分離、皮膚病理所見、ツベルクリン反応強陽性などが重要となります。