蕁麻疹

症状

強い痒みがあり、円形ないし楕円形で境界のハッキリとした膨疹並びに発赤を招きます。膨疹は、微妙に隆起したもので、浮腫が真皮上層部に見られます。体のあらゆる場所に発生しますが、特に摩擦を受けやすい個所に見られます。蕁麻疹(じんましん)は、粘膜部位である咽頭にも発生するため、その場合息苦しくなったり嗄声を招きます。軽い浸潤局面や紅斑を伴う膨疹は数日見られることもありますが、多くの場合数十分で軽快します。

原因

ヒスタミンなどが肥満細胞から放出されることが引き金となります。そのため、真皮上層部において浮腫が発生します。これは血管透過性をヒスタミンなどの化学伝達物質が亢進させるためですが、その多くがハッキリとした原因を突き止められません。原因が明確になれば原因名をつけますが、分からない場合は発症期間で病型を分けています。

治療法

重症化した症例ではステロイドの内服或は点滴による投与が行われます。また、引き金となる誘因や抗原を避けることが重要で、抗ヒスタミン薬が用いられます。