スポロトリコーシス

症状

紅色丘疹及び膿疱を発生させ、これが徐々に大きくなって皮下結節を呈します。大きさは数センチ程度で、硬い浸潤を触知しますが、自潰傾向を示します。また皮疹の真ん中部分で潰瘍が持続性に見られるようになります。特にこれといった自覚症状を感じませんが、潰瘍形成に伴って軽い疼痛を生じることがあります。播種型、リンパ管型、限局型に分類され、播種型は皮下結節が全身汎発性となります。リンパ管型では、リンパ管にそって沢山発生し、前腕ないし手背に渡って見られ、成人で発症します。限局型は単発性で次第に肥大します。主に上肢や顔面などに出現させ、小児に見られます。尚、紅丘疹及び膿疱は菌の侵入個所に一致して見られます。また潜伏期を数週間おいて発症します。

原因

真菌によってスポロトリコーシスを発症します。土に触れる人に多く見られ、農業従事者や小児に多発します。侵入経路は切り傷や小さな外傷であり、これを経由して真皮内へ移動し、本疾患を発症します。

治療法

ヨウ化カリウム、テルビナフィン、イトラコナゾールなどの内服の他、外科的に切除することもあります。また温熱療法などにも効果が認められています。本疾患は放置すると数年かけて悪化し、普通は自然治癒に至りません。そのため、数ヶ月に渡る治療を行う必要があります。