症状
数多くの小丘疹が見られる疾患であり、扁平隆起性に径数ミリの大きさになっています。色調は正常皮膚色であり、限局的にエクリン汗腺の真皮内汗管が増えたために生じます。思春期の頃に多発し、女性に多く認められ、大抵、自然に消えていくことはありません。播種性に体幹で生じることもありますが、眼瞼周辺が多くなっています。癒合傾向を呈することもありますが、これといった自覚症状は示しません。
原因
壁細胞二層から構成される管腔の周りには結合組織の増殖が認められます。コンマ状、オタマジャクシ様など、汗管腫(かんかんしゅ)に特徴とも言える症状を示します。上皮索は真皮上層から中層にかけて見られるもので、大小さまざまな管腔構造を作っています。一端には細胞索をつけており、尾に似た所見を呈します。
治療法
特に治療を要しません。これは悪性化することがないためと、特にこれといった自覚症状を示さないためです。しかし、美容上問題が有るケースでは凍結療法や炭酸ガスレーザー治療が実施されることもあります。尚、鑑別を必要とするものでは、結節性硬化症や稗粒腫、顔面播種性粟粒性狼瘡などがあげられます。いずれも病理組織像より簡単に診断可能となっています。