症状
強い痒みが生じるため、掻いて破れたところに浸出液が出てきます。また、痂皮なども見られ、苔癬化局面や痒疹丘疹などが入り混じります。再発及び軽快を何度も生じるため、非常に慢性化しやすい傾向にあります。いずれも多型慢性痒疹の症状であり、腰殿部と側腹部に多発し、特に老齢者に多く見られます。一方、結節性痒疹は女性に多く、青年期を過ぎた頃に見られます。痂皮や血痂、糜爛を掻き破れたところに発生させ、強い痒みを生じます。進行すると、硬く暗褐色の結節若しくは丘疹を形成します。長期に渡って見られ、それぞれの皮疹は孤立し、融合することはありません。
原因
多形慢性痒疹と結節性痒疹の二つに慢性痒疹(まんせいようしん)は分けられます。多形慢性痒疹はそれぞれの丘疹が集まって苔癬化局面を作りやすく、結節性痒疹は大型の丘疹が結節状且つ孤立性に散在します。
治療法
ODTの実施、若しくはステロイド薬を塗布して外用として用います。また亜鉛華軟膏シートがステロイドと共に用いられることもあります。抗ヒスタミンは痒みに対して用いられます。重症化した症例では内服薬としてステロイド及びシクロスポリンが短い期間用いられることもあります。その他、ドライアイス圧抵法や光線療法、ステロイド局注などの治療方法がとられることもあります。