摩擦黒皮症

症状

瀰漫性或は網状の褐色色素沈着が出現する疾患であり、別名ではタオルメラノーシスと呼ばれています。好発部位は骨上部であり、頸部、脊柱、肋骨、鎖骨部などに見られます。自覚症状はなく、二十代から三十代にかけて多く見られます。これは長期に渡って機械的刺激が加えられたために色素沈着を招くもので、ブラシやナイロンタオルを長い間利用した結果、見られます。

原因

真皮にメラノソームが入り込み、その真皮上層においてメラノファージが増えることによって発生すると言われています。これは軽い炎症から引き起こすもので、機械的刺激に由来します。少ないケースでアミロイドの沈着が認められますが、通常、多くのメラノファージ及び遊離メラノソームが真皮上に見られます。

治療法

機械的刺激によって摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)を引き起こされているため、その原因となるブラシなどの利用を停止します。これによって色調は次第に回復していきます。