症状
毛孔腫(もうこうしゅ)は小腫瘍のことで、疣贅若しくは乳頭腫状を形成します。好発箇所は頭や顔などで、大抵は単発します。お年寄りに多く、特に男性でかつ剛毛部において見られます。本疾患では基底細胞様細胞及び有棘細胞様細胞において増殖が見られます。特に玉ねぎを輪切りにしたような種々の大きさの好酸性有棘細胞巣が基底細胞様細胞の内部に散在性に認められます。ハッキリとした角栓が乳頭腫の真ん中部分に見られ、色素伝達障害性メラノサイト共存が日本人ではよく認められるようです。
原因
毛包漏斗部における良性腫瘍が毛孔腫の原因です。被刺激性脂漏性角化症と同じ意味で用いられることもあります。
治療法
毛孔腫では切除が治療法となります。また予後は良好です。