乳房ページェット病

症状

痂皮、紅斑、湿潤などを病変部に見るもので少し硬くなっています。境界はハッキリしており、主に乳暈や乳頭に出現します。多くは片側性であり、中年女性がほとんどとなります。少ないケースで、男性での発症や両側性に生じるものも見られます。進行は緩やかであり、次第に腫瘤が乳房内で触知することができるようになります。腋窩リンパ節を主軸に所属リンパ節転移を認めます。尚、本疾患は、腺や管の内部の壁細胞がページェット細胞に変化してしまうもので、増殖します。

原因

表皮細胞原発癌若しくは乳腺排出管細胞に出来た癌が指摘されていますが、その発生の詳細は分かっていません。普通は腫瘤形成を見ません。乳房ページェット病(にゅうぼうぺーじぇっとびょう)は基本的に乳癌となります。尚、乳房外ページェット病は、乳房除く場所で発生したページェット病のことを言います。

治療法

基本的に所属リンパ節郭清並びに乳房切断による治療法がとられます。尚、鑑別を要する疾患では、基底細胞癌、体部白癬、慢性乳房湿疹などがあげられます。また、湿疹ではステロイドに反応しますが、本疾患では反応しない上に痒みを伴いません。