リンパ管腫

症状

限局性リンパ管腫、海綿状リンパ管腫、嚢腫状リンパ管腫に分けられます。限局性のものは、小水疱が集まって不整形局面を構築しているもので、径数ミリとなります。小水疱は透明になりますが、その内部で出血を招くことによって、紅色調に変化することもあります。また、疣贅状の像を呈することもありますが、これは肥厚した表皮に由来します。海綿状では、青紫から淡紅色、ないし常色の色調を呈し、波動を触知します。大きな腫瘤が皮下深在性に認められます。好発部位は、陰部、顔面、舌などで、リンパ液が穿刺によって出てきます。嚢腫状ではリンパ管拡張が真皮深層において見られます。また側頸部に多発します。

原因

本疾患はリンパ管における過形成及び拡張を呈するもので、リンパ管の形成異常に起因します。リンパ管腫(りんぱかんしゅ)そのものは、良性であり、小水疱が集まって発生します。

治療法

外科的に切除する治療方法がとられます。また、硬化療法を実施するケースもあります。腫瘤の三次元構造や進行の度合いを精査するにはCTとMRIといったものを使い、画像診断します。