アスペルガー症候群

症状

幼少の頃から他人と遊ぶことは少なく、活動障害、同一の興味・行動、限局性の反復などが認められます。不器用な傾向を示し、習慣や物に対して執着します。発達に伴って構築する仲間関係が適正に作られない、情緒的相互性欠損、様々な非言語性の行動に障害が認められます。また、興味を他人と分かち合うことを自ら行いません。

原因

適応行動や自己管理能力、言語発達などには遅れが見られません。自閉症と違う点は、ハッキリとした言語発達の遅れが認められない所ですが、対人関係に障害をきたします。アスペルガー症候群では、他の広汎性発達障害及び統合失調症に該当せず、認知の発達、自己管理能力、適応行動、小児期に関わる環境に対する好奇心へ著明な遅れが認められません。また著明な言語発達の遅れが認められず、社会的、職業的などの機能に明らかな障害が見られます。これらの条件を満たした上で、常同的且つ限局性の一つ以上の興味に没頭する。特定の習慣に執着する。反復性の特異な運動を常同的に行う。物体の特定部分に継続して熱中する。のいずれかが該当し、更に、目と目で見詰め合うなど非言語的行動の明らかな障害。年齢に相応しい仲間関係の構築がうまく行えない。楽しみなどを他の仲間と分かち合うことを自ら行わない。対人的若しくは情緒的相互性欠如。のうち複数に該当する場合、DSM-4ではアスペルガー症候群と診断されます。尚、これらの原因は詳細に分かっていません。

治療法

早期に発見して専門医に診断してもらうことが重要です。これによって対人関係の構築を学習させていく必要性があります。周囲からは誤解を受けやすく、これは知的な遅れがないためです。思春期が訪れると自傷行為や強迫症状を呈することもあります。