脳腫瘍

症状

脳腫瘍(のうしゅよう)では頭痛の他、眼底神経の腫れや嘔吐などを生じます。多くは二、三ヶ月をかけて徐々に進行していく傾向があり、朝方の頭痛が初期段階において特徴になっています。また片麻痺、難聴、視覚障害、視力低下、歩行失調なども次第に出現し、悪化していきます。本症の末期では意識障害を引き起こします。

原因

腫瘍が発生する原因は現段階でハッキリ解明されていません。脳及びその周りに発生する腫瘍を総称して脳腫瘍と呼んでいますが、良性と悪性に分類されています。ただ、脳に発生した腫瘍は良性、悪性に関わらず、重大な支障を脳に及ぼし、延いては命に関わるリスクもあるため病気としては重い症状に属しています。日本では正常組織と腫瘍の境が明確になっている良性腫瘍が大半を占めています。悪性では膠芽腫(こうがしゅ)、髄芽腫(ずいがしゅ)、悪性星細胞腫などがあります。その他下垂体腫瘍、神経鞘腫、髄膜腫といったものもありますが、これらは実質的に脳以外において発生する腫瘍です。

治療法

基本は手術による治療方法となります。しかし脳内において悪性腫瘍が様々な個所に転移しているケースでは科学療法及び放射線療法による治療法が主軸となります。また悪性腫瘍では放射線療法が重要な位置を占めており、転移性の脳腫瘍では脳の全域に放射線を照射することになります。脳腫瘍は一度発症すると自然治癒することはなく、増悪傾向が示され、進行していく特長があります。