アスペルギルス症

アスペルギルス症の症状

肺アスペルギローマでは、特に症状を示さないケースもあり、出現した場合は咳や血痰、少し熱が上昇するといった程度のものになります。侵襲性アスペルギルス症では、熱の上昇と共に咳や胸痛、呼吸困難などを示し、また喀血や血痰も見られます。アレルギー性気管支肺アスペルギルス症では喘息様発作を引き起こします。

アスペルギルス症の原因

定着型、組織侵入型、アレルギー型にアスペルギルス症は分類されます。外因性真菌症のことで、アスペルギルス属の分生子を吸い込むことに起因します。定着型でよく知られるのは肺アスペルギローマと呼ばれるもので、元から存在する空洞内にて増えます。これには肺嚢胞及び結核性遺残空洞などが該当します。組織侵入型では侵襲性肺アスペルギルス症が知られています。気管支肺炎を引き起こすものですが、これは肺胞や気管支内において増殖することに由来します。凝固壊死を招くものがあり、増殖は放射状に拡大することから肺の構造との因果関係はありません。アレルギー型ではアレルギー性気管支肺アスペルギルス症があります。

アスペルギルス症の治療法

肺アスペルギローマでは、ミカファンギンが点滴若しくは静脈注射されます。これにはアムホテリシンBなども適用されますが、内服薬ではイトラコナゾールが用いられます。しかし根治させるには手術による切除しかありません。侵襲性肺アスペルギルス症においても点滴及び静脈注射に用いられるのはミカファンギンやアムホテリシンBとなります。一方、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症にはステロイド薬が用いられます。しかし、何度も発症する場合はイトラコナゾールが内服されたり、アムホテリシンBが吸入されたりします。