肺炎球菌感染症[はいえんきゅうきんかんせんしょう]

症状

吸い込まれた細菌は、肺内部において増殖し、これが血液内に入り込むと敗血症を招き、髄液に及ぶと髄膜炎を生じます。老齢者や小児、膵摘出、ウイルス気道感染症が先行したケース、鎌状赤血球症、慢性閉塞性肺疾患などに該当すると肺炎球菌感染症(はいえんきゅうきんかんせんしょう)を引き起こしやすくなります。また、免疫不全が見られる場合もかかりやすくなります。肺炎では、突如として発熱に伴って悪寒を生じ、咳や喀痰、呼吸困難、胸痛などを生じます。髄膜炎は、副鼻腔炎や敗血症、中耳炎、肺炎などに続いて生じます。

原因

副鼻腔炎、市中肺炎、中耳炎、敗血症、髄膜炎といった疾患の原因菌となります。鼻腔及び口腔などに見られる常在菌であり、肺炎球菌に起因する呼吸器感染症では、上気道に存在する菌が下気道に吸い込まれて付着することで生じます。

治療法

もともとペニシリン系抗菌薬が最初に適用されていましたが、現在ではこのペニシリンに耐性を持つ肺炎球菌が増えています。そのため、ペニシリンに耐性を持つ菌を認める場合や敗血症、髄膜炎、重症化した肺炎などを続発したケースでは、カルバペネム系の抗菌薬が最初に用いられます。また、リファンピシンやアミノグリコシド系抗菌薬なども合わせて使われます。しかし、現段階ではペニシリンに耐性を有する肺炎球菌の存在は少なく、軽いものから中等度の症状へはペニシリン系抗菌薬に効果があるとされています。