壊血病

症状

初期段階では皮膚乾燥、食欲不振、脱力などで、紫斑若しくは出血斑を見ることもあります。不足状態が続行すると、出血が歯肉などに見られるようになり、これが更に皮下や筋肉及び関節内、粘膜などに拡大していきます。酷くなると尿路や消化管においても出血傾向が認められるようになります。その他、ビタミンC欠乏症ではうつ状態や過敏症、疲労感、体重低下、筋力低下、易感染性、傷が治りにくいといった症状も示されることがあります。人工栄養乳幼児においては発育不全などが見られます。また関節腫脹から下肢疼痛、さらには運動にも支障をきたします。その他、ビタミンC欠乏症では骨の発達も阻害され、出血及び貧血を招きます。

原因

結合組織の生成異常が壊血病(かいけつびょう)の原因であり、これによって出血傾向及び骨変化を招きます。モラーバーロー病は極端な骨変化を生じ、人工栄養乳児に多く認められます。ビタミンC欠乏症を招く要因にはタバコが挙げられます。喫煙者では体内で必要とするビタミン量が増えます。また手術や妊娠、授乳中などにおいても体が要するビタミン量は増加します。その他、食事の際にビタミンCをあまり含まない食品ばかりを摂取している方にも見られます。

治療法

ビタミンCを一日数回、経口もしくは注射にて投与されます。ただし、長期間に渡って多量投与することで尿路結石を招く恐れがあります。尚、貧血症状には鉄サプリメントを摂取することで改善が見られます。