末端肥大症

症状

四肢末端部に肥大化が見られ、口唇や舌、鼻翼なども大きくなります。また体脂肪が減る一方で、筋肉が増えるため、体重も増加します。発症時期は中年頃とされていて、女性、男性とも発症率に大差はありません。更に高頻度で糖尿病の合併が見られます。尚、巨人症は極端な高身長を示すものであり、末端肥大症(まったんひだいしょう)では骨の成熟以前に発病した場合に見られます。

原因

主に足や指など四肢末端部の肥大化が見られるものであり、これは血液中において成長ホルモンと共にIGF-1量が増加することに由来します。その原因は下垂体に位置する成長ホルモンの分泌細胞に腫瘍が生じるためとなります。このため、多量の成長ホルモンが合成され、分泌されてしまいます。

治療法

外科的に腫瘍を切除します。手術不能例や腫瘍の全部を切除できなかったケースでは放射線療法や内科的療法が実施されます。用いられる薬剤ではブロモクリプチンなどがあり、ドパミン様の働きを有することで知られます。これは成長ホルモンの分泌を阻害する目的で使われます。ただし、腫瘍そのものを小さくする効果はあまり認められておらず、その効果範囲も狭まります。尚、現在ではソマトスタンチンに腫瘍を小さくする働きがあることからこちらも治療に有効性が認められています。また持続効果があるため、月に一度の注射だけでも十分効果が得られると言われています。