症状
熱の上昇が急激に生じ、全身性のリンパ節腫脹を招きます。湿疹部には単純疱疹以上の比較的大きな水疱が集まり、播種状に出現します。糜爛形成は大形で、融合し、高度な紅暈を随伴させます。二次感染では細菌によるものが見られ、出血や膿疱を随伴させるケースが見られます。カポジ水痘様発疹症(かぽじすいとうようほっしんしょう)は、湿疹を有する乳幼児やもともとアトピー性皮膚炎を持つ人において多く見られます。特に成人で且つアトピー性皮膚炎を有する患者では何度も再発する傾向にあります。皮疹は、乳幼児だと全身性に出現することもありますが、多くは顔面及び上半身となります。痂皮を数日で形成し治癒傾向を示しますが、新たに皮疹が生じるため、治るのに一ヶ月以上かかることもあります。
原因
単純ヘルペスウイルスの一型(HSV-1)と二型(HSV-2)によって引き起こしますが、多くは一型となります。これらのウイルスが免疫機能低下を招いている部位に感染、若しくは再び活性化することが原因となります。本疾患では広い範囲に病変を招くこともありますが、これは自家接種に起因します。尚、免疫機能の低下は湿疹やアトピー性皮膚炎などによって生じます。
治療法
臓器壊死や脱水症状に高熱を随伴させた場合、死に至る症例も見られますが、一般には抗ウイルス薬によって改善します。