菌状息肉症

症状

紅斑期、扁平浸潤期、腫瘍期に分けられ、紅斑期では大小多彩な大きさと形状を有する紅斑が沢山発生します。見た目は、ジベル薔薇色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)や乾癬、脂漏性皮膚炎などと良く似ており、痒みと軽い落屑を随伴させます。経過は改善と悪化を何度も生じながら進行し、次第に拡大していきます。また、色素沈着や皮膚萎縮を見るケースもあります。扁平浸潤期では浸潤性に扁平隆起し、皮疹は紅褐色から紅色の色調を呈します。改善と悪化を何度も生じながら、数年の経過を辿って別の病期へ進展します。形状は馬蹄状や環状を示します。腫瘍期では、表面平滑状態から徐々に糜爛が見られ、潰瘍化していきます。弾性腫瘤であり、色調は暗赤色となります。ドーム状に隆起し、腫瘍期に移行すると進行速度も速くなります。これに伴って内臓臓器及びリンパ節へ浸潤を呈します。

原因

T細胞リンパ腫であり、皮膚に原発します。菌状息肉症(きんじょうそくにくしゅ)は紅斑期、扁平浸潤期、腫瘍期に分けられ慢性に経過します。多臓器への浸潤は、末期以降となります。

治療法

インターフェロンの投与やステロイド外用による治療法がとられます。また、扁平浸潤期に至るまでは光線療法などにそこそこ効果が認められています。更に多剤併用化学療法や電子線照射などは進行した症例に適用されます。その他、ALAと共に光線力学療法が併用されるケースもあります。