症状
出現する小丘疹は扁平苔癬より若干小形で大きさの程度は大体そろっています。帽針頭大の光沢苔癬(こうたくたいせん)は見た目につやがあって光沢を持っています。好発場所は下半身であり、痒みはなく、黄色っぽい色をしています。また前腕屈側、項、下腹などにも見られ、大半にケブネル現象を認めます。一方、光沢苔癬は掌蹠や頭、顔などにはあまり見られません。本疾患は一律に小丘疹を分布させる点が特徴であり、多くは小児若しくは若年男子に発症します。
原因
扁平苔癬の1亜型若しくはこれと無関係な肉芽腫性疾患と推測されていますが、光沢苔癬の発症の原因はハッキリ分かっていません。一般には扁平苔癬の亜型とする説を指摘する専門家が多いようです。
治療法
光沢苔癬の治療では外用でステロイド薬を使います。その一方で自然治癒するケースも多く認めます。光沢苔癬は見た目が扁平苔癬であり、液状変性を認めるもののIg沈着は扁平苔癬と違って認めません。また浸潤細胞は類上皮細胞、ラングハンス型巨細胞を混合させ限局性に小丘疹へ合わせて浸潤します。