日光角化症

症状

露出する機会の多い、手背や顔などにおいて生じる疣状の丘疹、萎縮性紅斑、角化性紅斑性局面です。日光角化症(にっこうかくかしょう)では強い角質増殖が引き起こされ、角状突出が見られ、これらが単発若しくは多発します。萎縮型、棘融解型、肥大型、色素沈着型、ボーエン様型に分類されます。日光性弾性線維症は真皮の上皮に認められ、汗孔及び毛孔部においては異常を見ません。被覆表皮には軽度の悪性変化を認めます。時に突出した皮角像を呈する症例も見られます。日光角化症は中心となるのが有棘細胞異型性、真皮におけるリンパ球浸潤、表皮内裂隙及び表皮肥厚、不全角化、そして角化増生です。

原因

被覆表皮ケラチノサイトの異常角化が原因です。これは紫外線によって引き起こされるもので、同時に高い確率でp53遺伝子の紫外線誘引性の変異が生じているとされます。

治療法

日光角化症では切除のほか、レーザーや冷凍療法が行われます。また外用で抗腫瘍薬が用いられることもあります。有棘細胞癌発症率はハッキリ示されていませんが、数パーセントから30%以内のようです。