壮年性脱毛症

症状

円形に頭頂部から脱毛する河童型や額の生え際から脱毛するM型があります。次第に後頭部と側頭部を残して四十歳代頃に、禿げ頭を形成します。壮年性脱毛症(そうねんせいだつもうしょう)の発症は思春期以降で、進行は緩やかです。痩せている人は頭頂部から進行しやすく、太っている人は額から後退していく傾向があります。髪の毛は全体に細く短くなり、軟毛化していきます。一方、顎ひげ、口髭、頬ひげといった須毛は反対に濃くなって行きます。ほとんど男性で発症しますが、女性でも頭頂部においてびまん性脱毛を示すこともあります。

原因

軟毛化を引き起こすことが原因であり、軟毛化は男性ホルモン感受性毛包においてジヒドロテストステロンが招きます。これによって、毛の成長する周期が短縮し、休止期毛包が増加します。そのため、抜けやすい毛を形成し、終毛減少、更には軟毛へと変遷し、軟毛毛包が小さくなります。壮年性脱毛症は遺伝的要因が強くなっていますが、直接的にはジヒドロテストステロンが原因となっています。

治療法

ミノキシジール液を使ったり、内用でフィナステリドを投与します。また、女性ホルモンを含む発毛剤なども用いられます。市場で流通しているものにはビタミンEをはじめ、トウガラシチンキやセンブリエキスなどを含有しているものがあります。