スピッツ母斑

症状

普通は単発性の小結節となります。赤褐色ないし淡紅色をしており、形状は半球状で、二センチ前後の大きさとなります。青壮年にも見れますが、多くは小児において発症します。スピッツ母斑(すぴっつぼはん)は良性であり、突如として顔面を中心に発症します。ある範囲を超えて拡大や浸潤を招くことはありませんが、黒褐色の色素沈着を見ることもあります。青少年に多く見られる色素性母斑の一つであり、顔面を中心として突如現れた場合、一センチぐらいまで広がっていきます。また、その周りの皮膚が紅色調を示すケースもあります。

原因

色素性母斑であるホクロなどの一種であり、原因はそれに準じます。混在する細胞には、多核巨大細胞、類上皮細胞様細胞、紡錘状細胞など様々な形態のものがあります。複合母斑であり、炎症細胞浸潤、毛細血管拡張、真皮浮腫などを見るケースもあります。見た目は悪性黒色腫のそれと良く似ており、度々鑑別が難しくなります。尚、スピッツ母斑は若年性黒色腫とも呼ばれます。

治療法

外科的切除による治療法がとられます。また鑑別では悪性黒色腫が重要となります。尚、スピッツ母斑で悪性化することはありません。