多形日光疹

症状

皮膚病変は紅斑型、湿疹型、局面型、脂漏性皮膚炎型、小丘疹・痒疹型、環状肉芽腫型といった様々なタイプがあります。多形日光疹(たけいにっこうしん)は前腕、手背、項、頸、頭、上胸といった露出しやすい箇所で、春若しくは夏において生じます。日光に晒されてから数時間経過後上記露出部において皮膚病変を認めます。紅斑型は顔頸部に見られ滲出性紅斑が特徴です。湿疹型は日光湿疹。局面型はDLEに類似するものの痒みがあり、爪甲ほどの苔癬化局面を呈します。小丘疹並びに痒疹型は夏季痒疹。多形日光疹は特に日にあたる環境をあまり認めない場合や女性に多く見られます。日光に曝露した箇所においていくつかの発赤した隆起や様々な形状をした赤い皮疹が出現します。日光にあたってから数十分で出現することもあれば、数時間若しくは数日経過してから新たな皮疹を認める場合もあります。ただこういった症状を示しても、何度か日に晒されているうちに、日光への皮膚過敏性が次第に低下していく性質があります。

原因

多形日光疹の顕著な原因では薬剤などが挙げられますが、それ以外は原因がハッキリ分かりません。多形日光疹は太陽の光への異常な反応で、原因不明の光線過敏症の一種となります。

治療法

日光に晒されることを避ければ、およそ一日、長くても二週間程度で消失します。PUVAが効果を示すこともあるものの、基本的に遮光と外用のステロイド薬で治療することになります。