手足口病

症状

小水疱が手掌や足底だけでなく殿部及び膝関節などにも散在します。形状は楕円形の水疱をしており、紅暈を随伴させます。多くは皮膚紋理の方向に、楕円の長い方が沿って走っています。発症は急激であり、二日ぐらいの期間に微熱を随伴させます。潜伏期は数日で、圧痛を随伴させることがあっても、痒みは感じられません。通常、一週間程度で、破れずに消えていきます。舌や頬粘膜にも痛みのあるアフタ様糜爛、紅斑、水疱を出現させますが、数日の経過で消えていきます。これらは複数発生します。

原因

エンテロウイルス71型及びコクサッキーウイルスA16型が手足口病(てあしくちびょう)発症の原因ウイルスとなります。度々、施設内において流行を招きますが、これは強い感染力を持つ上に飛沫経口感染することに由来します。流行の時期は夏場であり、特に乳幼児に生じやすくなっています。感染したウイルスはその増殖を腸管で行い、咽頭分泌液に含んで排出されたり、便と共に排泄されます。

治療法

対症療法が行われますが、これは症状の程度が酷い場合に適用されます。通常、放置されます。