自閉症

症状

視線を合わせない、抱っこを嫌う、他の子供への関与があまりなく、人間関係が構築できません。また、一人で遊ぶことを好みます。特有の言葉使い、身振りそぶりを用いた表現が上手にできない、自分の名前に反応しない、会話が成立しない、質問されるとその言葉をオウム返しするといった症状を呈します。いつもある場所に物がないと、それが気になってもとに戻します。車などに興味を示し、固執します。反復や一定化した行動を示します。着るものや履くものは、決まったものに限定されます。外に出た時はいつも同じに道にこだわります。ビンの蓋など特定のものを収集します。

原因

様々な要素が複雑に関与し、これによって脳の働きに支障をきたすことが原因と言われていますが、自閉症(じへいしょう)の詳細な原因は明確にされていません。主な特徴では、限局的な活動性、コミュニケーションに関わる発達障害、相互的対人関係における障害となります。発症は二歳から四歳で、これらの時期に特徴的な症状を呈します。また女性より男性に多く発症します。

治療法

抗不安薬、抗鬱薬、抗精神病薬などが出現した症状に対して用いられます。また発作を招いた際には、抗癲癇薬が用いられます。早期発見、早期療育が重要であり、発達段階に適した療育が行われます。専門医の診断を受けた後、助言や適切な施設を紹介してもらい、それぞれの患者に適した計画を立てて発育を促していきます。