妄想

症状

お金などを盗まれたと思い込む症状が良く知られています。実際には、本人がそれを何処に置いたのか忘れているケースがほとんどとなります。妄想では嫉妬に由来するものが多く、配偶者の不貞を疑うことが多々あります。アルツハイマー型痴呆といったものに起因するケースでは、痴呆の悪化と共に消失すると言われています。

原因

様々な疾患に随伴して出現する精神症状の一種であり、現実にありえないことをまるで事実であるかのように思い込みます。また、間違いを正すことができないものを指しています。良く知られるものでは、脳血管性痴呆やアルツハイマー型痴呆があります。レビー小体病や鬱病などでも引き起こされます。更に高齢に至って発症する統合失調症などでも見られます。

治療法

高度の妄想(もうそう)を抱き、普通の生活を送るのに問題があれば、抗精神病薬が適用されます。患者の話を周囲の人たちが良く聞くことが重要であり、これによって患者は落ち着きます。しかし、押し付けると患者自身が情緒不安定を招きます。周囲の人間は非常に迷惑を蒙りますが、これは間違いを正すことができないためです。その他話を聞く際は十分聞き手にまわることで、患者の精神状態を安定させます。