身体醜形障害

症状

程度の差は人それぞれとなりますが、発症は次第に出現するものと急激に見られるものがあります。良く知られるものは、顔への執着であり、他には頭などが該当します。また、執着する場所は移動することもあります。一日何時間も外見に対して悩む傾向があり、その思い込みから離脱できません。鏡を一日中見る人もいれば、全く見ない人もいます。執着している部分を隠そうとしたり、人前に出ようとしなくなったりします。また専門の医療施設で治療を受け矯正を行いますが、悩みは更に増幅されてしまうこともあります。これは自意識過剰に由来するもので、社会参加を避けるようになっていきます。

原因

外見の欠点へ異常に執着する疾患であり、過剰に思い込みます。そのため重度の苦痛や機能障害を招きます。身体醜形障害(しんたいしゅうけいしょうがい)では、身体の僅かな欠陥或はまったく欠陥がないケースを指します。しかし、自身の見た目に欠陥があると思い込みがちで、青年期に多く見られます。男性、女性ともに見られる疾患であり、両性大差ありません。通常の人間であれば、誰でも外見に対する悩みを多少は持っていますが、本疾患ではその悩みに費やす時間が正常ではありません。苦悩するため、機能障害も生じています。

治療法

この障害は周囲に露呈しにくいため、長期に渡って放置されることが多いとされます。これは患者本人が自分の症状を隠そうとするためで、発見されにくくなっています。治療薬では、セロトニン再取り込み阻害薬に有効性が認められています。