症状
妄想、幻覚、痙攣、昏睡、そして度合いが多彩な意識混濁などが見られます。また、突如として感情が変化したり、意欲も変調します。
原因
脳を除く臓器或は全身病が原因となります。これによって精神異常を呈するのが症状精神病(しょうじょうせいしんびょう)と呼ばれています。ただし、どの病気においてもそれが長期に渡ると、不安や抑鬱状態を引き起こしやすいものです。全身性エリテマトーデスといった膠原病、内分泌疾患である副腎、甲状腺、下垂体、そして多彩な代謝障害や栄養障害を随伴させる疾患、貧血性疾患、全身感染症などに精神障害が生じます。本疾患では身体的疾患に起因する身体面の変化が、脳へ二次性に影響を与えるために生じるものと考えられています。尚、女性においては産褥期や妊娠、生理といったケースにおいて生じやすいと言われています。
治療法
基礎疾患の治療が原則となります。抗精神病薬は抑鬱状態や不安、興奮といった症状に対して用いられます。代謝及び栄養障害を随伴させる疾患のケースでは補液などを用います。これは脳を含む全身の代謝を改善させる目的で行われ、非常に大切です。症状精神病では、基礎疾患が見通しに影響し、重度であれば再発します。一方、軽度であれば病気の改善に伴って症状も消えていきます。