外因・六邪・疫癘・外感

東洋医学で言う病因には内因と外因があり、前者は体内から発生し、過剰な感情が原因になります。後者は体外から生じます。また、このどちらにも分類されないものは不内外因(ふないがいいん)と呼ばれています。

外感(がいかん)は外因の別名です。体外に存在する邪気が体表面にまとわりつき、それが疾患を招くと言われています。寒・湿・暑・風・火・燥は六邪と言われており、気候の六種類からきていますが、これら自体はいわゆる自然現象であり、人間にとって害をなすものではありません。しかし寒さ、湿気、暑さ、風、暑さ、乾燥の内いずれかに強弱を招くと、それが外邪に転じます。例えば極端な寒さや暑さなどがあげられ、これらによって人間は環境へ適応できなくなることがあります。

疫癘(えきれい)は細菌やウイルスなどが鼻から吸引されたり、口から取り込まれてしまうことを言います。流行性の感染症があげられ上記病原体によって引き起こされるものです。六邪には分類されませんが外因に属します。