東洋医学では体の全域に血をめぐらせているのが「心」です。心のバランスに変化が現れると、血の循環も正常ではなくなります。血の巡りに異常が発生すると、身体のあらゆる部分に血液の循環異常が発生します。血の巡りが正常でなくなった箇所は、肌の色も変調します。中でも血脈がかたまっている顔には、その色の変調が示されやすいと言われています。血色があって光沢のある顔面は、心のバランスが整っていることを示しています。心の釣り合いが変動して、血液の循環のバランスが崩れると、青っぽい唇になるだけでなく顔も血色が悪くなり、青白っぽく変化していきます。更に常時寒さを体の全域に感じたり、手足の冷えも見られるようになります。この時、動悸を生じるケースが多いとされますが、これは血行不調から心が拍動するためとされます。
心そのものの栄養が足りなくなって、しかも血の巡りが悪いとなると、「心」は更に血流量を増加させ、強く拍動することになります。このため動悸が強く現れるようになります。一方、血が心の内部で滞ってしまうと、痛みがその周囲に出現し、あたかも胸が痛むように激しい苦痛に見舞われます。