東洋医学では津液、血、精、気、が体を作る根本的な条件になっています。正気はこれらの要素によって決定されています。つまり、これらが適正に巡っていれば正気は満ちていくことになります。此の正気は治癒力や抵抗力を指しています。
津液(しんえき)は、体液の内、血液を除外したものを指しています。血(けつ)は白血球や赤血球などに捕らわれず、血管内の血液のことを意味しますが、血液以外の部分も含むことがあるようです。気(き)は生命を保つのに必要なもので、津液と血から構成されます。これが体の中を循環していると考えられています。また先天と後天の精気があり、前者は親から譲り受けたもので、後者は自身の力によって形成されたものと考えられています。原気とは、これらの気が統合されて全身のエネルギー源となったものを言います。
津液や血に比較すると気には実体がありません。しかし気が高くなると病状が出現し、低くなっても正常ではないと判断されます。津液、血、気はそれぞれ影響を与え合うため、いずれかの調子が変化すると、バランスが崩壊して病気を発症すると考えられています。