飲食失節・飢飽失常

飲食失節(いんしょくしつせつ)とは飲食が適切に行われないことを言います。つまり、過剰に食べ過ぎるか、少なすぎるかと言うことです。この内過度になることを飢飽失常(きほうしつじょう)と呼んでいます。この状態になると負荷が胃と脾にかかりすぎるため、これらの臓腑が弱体化します。これに対して食べる量が過少であれば、不足なく津液や血、精、気を作る事が出来なくなり、身体のあらゆる部分に支障を来たすことになります。

五臓六腑に悪影響を与える原因に偏った食事が上げられます。また陰陽の均衡は、身体を暖める食物か冷やすものどちらかに偏ってしまうことでそれが崩壊してしまいます。身体を暖める食物をあまり摂取せず、冷やす食品だけを極端に摂っていると、体内へ寒邪(かんじゃ)を吸収してしまうことになります。その他、衛生的でないものばかりを食べていることを飲食不潔(いんしょくふけつ)と言います。