虚証と実証~痛みに関わる問診~

東洋医学で言う痛みは大別すると虚証(きょしょう)と実証(じっしょう)に分類されます。痛みのタイプであり、単に痛いという捉え方をせず、どういった痛みを生じているのかそのタイプを明確にします。これも問診(もんしん)の一つですが、一番顕著となる自覚症状はやはり痛みといえます。通常、身体のどの部分が、どのように痛むのか詳細に問いかけられます。

体力が衰え、津液、精、血、気が不十分になって栄養や気を思うように送れなくなると、虚証による痛みが発現します。之に対し、津液や血、気といった於血(おけつ)が滞ったり、外邪である熱、風、湿などが入り込むと実証の痛みが生じます。通常、その原因は痛む箇所に必ず存在するとは断定できません。無関係と推測される箇所に症状が出現するのは経絡を介しているからで、臓腑はこの経絡と繋がっています。

一般には症状として痛む箇所から対応する臓腑を見つけ出し、その病状を予測します。病気の原因は痛みの特徴から予想することも可能で、この痛みは腹痛や胃痛、頭痛、四肢痛、脇痛、腰痛、胸痛に分類されます。更に重痛、絞痛、隠痛、灼痛、冷痛、脹痛、掣痛(せいつう)、刺痛に分類され、痛みが重いのか冷えるのか、熱いのか、張ったようなのか刺すようなのかといった具合です。