津液、気(き)、血(けつ)、陽気(ようき)、精(せい)、陰液(いんえき)が不十分になると正気(せいき)の勢力が衰えると考えられています。この正気が衰えた際に出現する病状をまとめて虚証(きょしょう)と言います。また、液虚(えききょ)、気虚(ききょ)、血虚(けっきょ)、陽虚(ようきょ)、精虚(せいきょ)、陰虚(いんきょ)は上記のものが不足して虚を招いている症例を言います。
治療法は虚を招いているものをサポートすることで行います。つまり、虚に対するものを作っている臓器の働きを改善することになります。東洋医学では上記の六種類をすべて満たす事で正気が改善し、延いては病邪(びょうじゃ)を抑え込むと考えられています。
脾と胃は、摂取した食物から血や気を生成しており、仮に血虚になっていれば、これらの臓器の働きをサポートし、次々に血を生成できるようにしてやります。尚、陰液とは体全域に見られる水液の全てを指しています。陰陽調節に用いられるおおよその考え方であり、津液や血などが代表例です。