六腑の役割

六腑(ろっぷ)とは胃、胆、小腸、大腸、三焦(さんしょう)、膀胱のことを指しています。胃は食べ物や飲み物の消化を脾の制御下に従って機能しているところです。胆は腑であるものの蓄える働きを有します。胆汁を排出したり、溜め込んだりする機能を肝の制御下において行っています。

小腸は養分になるものと不必要な物質に分類していると考えられています。体に役立つ養分は脾に運ばれ、身体にとって不必要と判断されたものは膀胱や大腸に送られます。具体的には不要物質の中で固体は大腸に運ばれ、液体は腎を経て膀胱に運ばれます。大腸は人間の体にとって必要ないと小腸によって判断された固体から、更に液体を取り込むとされ、最終的に便となって排泄されます。

三焦では気と水分が通過して、体全域にそれが拡散されると言われています。各臓器の隙間のことを意味していて、下焦(げしょう)、上焦(じょうしょう)、中焦(ちゅうしょう)の三つに分類されています。膀胱は尿を蓄積するところで、その排泄は腎の制御下において行われます。余った余計な液体は腎で尿に変換され、それが膀胱に運ばれてきて蓄積されます。