家族療法

本人がぶつかっている問題の原因を本人や親に求めるのではなく、家族全体の仕組みに問題があるとして捉える治療法です。
子供、母親、父親は特有の立場を持ちますが、それぞれが相互に作用しながら存在する一つの仕組みとして解釈します。
本人は問題が発生すると誰か一人の責任だと感じます。
これを間違ったものとして、家族全体に仕組みとしての欠陥があると捉えます。
両親の受け入れの姿勢や指示が過剰になっていないか確認し、家族相互の関係の法則を確かめます。
反対に子供の言いなりになっていないかを確認し、家族変化と本人の成長の進歩に片寄りがないか、調整して行きます。

家族療法は摂食障害や家庭内暴力、不登校などの問題に適しており、ソーシャルスキルトレーニングなどと関与しています。
基本的に家族全員で月一回程度の面接を受けるのが好ましいと思われますが、面接のたびに家族みんなが揃う必要はありません。
つまり、両親いずれか、或いは両親のみの面接もあり得ます。
これは初めから全員揃うことで個々が思っていることを発言できないためで、子供と両親で問題と感じているところが異なることもあるためです。
また面接も二ヶ月に一度でも構いません。