発達障害の子供は感覚が過敏すぎたり、鈍すぎたりする傾向にあります。
感覚統合療法では、身体を意識させ、感覚の成長を促進させます。
多くの発達障害では、自身の身体が自身の一部だという感覚があまりないようです。
そのため、作業療法士と共に身体を動作させる訓練を行います。
運動が適切にできる方法を見つけ出し、体性および平衡感覚を得て、自身の一部として身体を操作できるようにします。
感覚を得られれば、視覚・聴覚ともに調整されます。
通常、物を掴む動作は視覚、筋肉、関節を介して固有感覚が統一された結果です。
つまり、外部から得る刺激や身体から発生する感覚のデータは、脳において統一され、行動として現れます。
発達障害がある場合の不自然な動きは、こういった感覚が適切に統一されていないからだと言われています。
感覚統合療法では、身体を動作させながら、感覚系の成長を促進させるのが目的です。