発達障害では、例えばPDDやADHD、LDなどで重複部分が発生します。
つまり各子供に障害の特徴があるのと共に、障害の共通部分もあるということです。
このことから、特定の発達障害を他の発達障害と分類する意味があまりありません。
また、特定の年齢で診断名を受けても、それから後に診断名が変化することもあります。
発達障害の場合、各障害に対してそれぞれ決まった治療法を行うことはないです。
子供の状態を観察しながら複数の治療法が同時に行われ、それぞれの子供が持つ良い部分を鍛えて行きます。
また、当該障害へ適切に対応できないと、二次的な障害を招き心身のリズムを崩すことがあります。
つまり、一時的障害が発達障害であり、学校での人間関係から問題を抱え、鬱などの二次的な障害を引き起こす可能性もあります。
治療は子供の特性に合わせた環境作りと、社会へ対応できるようにすることが中心となります。
子供の状態はそれぞれ異なるため、例え同じ障害であっても子供の発達レベルによって治療法は違ってきます。
このため、同一の医療機関において全ての治療法を行うことも困難です。
専門とする治療法は各機関によって違いもあり、多くの医療スタッフの関与からそれぞれの治療法が組み合わされます。