発達障害の場合、社会への適応性、心の発達、認知機能の程度といった観点から発達のレベルを認識する必要性があります。
社会適応性
社会性に問題があれば対人関係の教育が必要であり、相手の気持ちを斟酌し、周りの状況をつかめるように教えなければなりません。この場合、ソーシャルスキルトレーニング(SST)といって社会生活に欠かせないノウハウを教えたり、認知行動療法(CBT)と呼ばれるジェスチャーを学ばせる治療法が推奨されます。
また、ペアレント・トレーニングといって子供への対応を親が学習する方法も。
精神発達の遅滞
心の発達が遅れている場合、自身の抑制や思いやり、自身の気持ちの表現、家族間の信頼など心理的な教育を要します。
この場合、プレイ・セラピーや対話を基礎とした心理療法、家族療法などが薦められます。
認知機能
認知機能を苦手とする場合、指示に上手く従えなかったり、記憶や理解に支障をきたしています。
その場合、言葉が理解できるようなら認知行動療法(CBT)が薦められます。
反対に言葉を理解しにくければ応用行動分析(ABA)と言われる治療法が推奨されます。
また、あらゆる感覚に影響を及ぼす感覚統合療法やTEACCHと呼ばれる状況把握を容易にする治療法も。