ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、α-リノレン酸はω3不飽和脂肪であり、細胞膜形成に大切な役割を担っています。
また、情報伝達に関与し、神経の発達に影響していると言われています。
この内、DHAとEPAですが、発達障害を持つ子供はこれらの成分が足りなくなっているのではないかという指摘がなされています。
報告例ではDHAやEPAを与えた子供の攻撃性が抑えられ、自傷行為や癇癪が弱まったとするものがあります。
ただ、研究例が少ないようで、実際の効果はハッキリしていません。
基本的に食事療法で発達障害に対する有効性が明確にされていないため、均衡のとれた食事が薦められます。
自閉症の場合、食べ物の外観や舌触りなどへこだわりを抱くケースがあり、結果として偏った食事を招く可能性があります。
一方、ADHDでは意思を制御する能力に欠け、食べ過ぎてしまう傾向にあるようです。
拒食や過食といった摂食障害を引き起こすと、栄養バランスが崩壊し、心身の健康も崩れてしまいますので、注意が必要です。