サプリメント

認知の片寄りなどに関与していると考えられているL-DOPAは、ドーパミン分泌量などに働きかけるものです。
発達障害に効果があったとする報告例も存在しますが、科学的根拠があるとまで言えないそうです。

メラトニンはホルモンの一種で、脳松果体より暗くなることで分泌され、睡眠と関与しています。
発達障害に有効とされていますが、国内では流通していないようです。
一方、メチルコバラミンと呼ばれるビタミンB12の一種は、メラトニンの分泌を促進すると言われています。

自閉症においては睡眠障害を合わせて発症しているケースが多いと言われています。
このため、ビタミンB12を用いることもあるようですが、基本的には二次的な症状に対して、補助的に使用されるに留まります。
現状では、発達障害の基本となるコミュニケーションや認知障害に有効と考えられるサプリメントは存在しないようです。
これは科学的根拠が乏しいためで、一部の有効性の報告は真にサプリメントによるものかどうか実際に確認することは困難とされているからです。

キレート療法は現在、生命を脅かす可能性もあるため、否定されています。
かつて体内に溜まった水銀が自閉症の原因ではないかと指摘されたため、広く知られるようになりましたが、現在では自閉症と水銀との因果関係が否定されているようです。
キレート療法は体の外へ水銀を排泄させるもので、水銀キレート剤の副作用が問題となっています。