ソーシャルスキルトレーニング/SST

社会技能訓練(SST)

自閉症の子供の場合、社会性の発達に改善を見ないケースもあり得ますが、ソーシャルスキルトレーニングでは人間同士の関係を効率的に構築することを目的にしています。
集団の中において、この言葉を使えばうまく行く、このようにしたら他の人達と仲良くできるという感覚を育てます。
このような体験的な方法の他、集団で共通の活動をするという方法もあります。
共通のことをしていく過程において、自身の気持ちを相手に分かって貰う方法や自分とは異なる相手の主張を調和させる方法を養います。

ソーシャルスキルトレーニングは基本的に知的障害が軽い子供に有効であり、特に集団行動を不得意とするADHDに適していると言われます。
また、体験的な方法では他人と仲良くする自信を築き、集団で共通の活動をすることによって、他の仲間とのコミュニケーションのとり方を学習し、成長していくことが期待されます。
ただし、冒頭で述べたように、自閉症側に属する発達障害では、ソーシャルスキルトレーニングを行っても社会性の発達に改善が見られない場合もあるようです。