精神療法
治療する側が最初に患者の状態を理解することからスタートします。
当然、診察の際の対話は、心理療法を取り入れるために大切な情報源となります。
患者だけでなく家族の話を聞いて、どういった問題を発生しているのか、また患者との信頼関係を築いていきます。
そして成長のプロセスや出現した症状、治療する側が実際に見た子供の言葉や行動などを総合的に勘案し、治療を始めます。
心理療法は治療する側と患者との対話を介して、患者が持つ問題を整理し、自身の思いや周りの人達の行動・言葉を理解して、視野を拡大していけるようにサポートする治療です。
通常、一定の期間ごとに対話する時間を設定し、カウンセリングを行います。
ただし、心理療法においてはカウンセリングが全てではなく、他にもプレイセラピーや家族療法なども広義で心理療法の一環となります。
また、心理療法が目的とするのは発達障害の特徴である、心の混乱を整理させるところにあります。
即ち、言葉を用いて自分の考えや周りの人達を理解し、理解可能であることが増加すれば視野が拡大し、成長していけるという訳です。