応用行動分析
緻密なプログラムによって進行させる必要があり、いい加減な方法をしてしまうと逆に問題行動が増加してしまうこともありますので、注意を要します。
ABAでは問題行動を部分的に直して、正しい行動に変化させるのが目的です。
周りは患者の問題行動の繰り返しで混乱しますが、患者にとっては何がしかの理由があります。
そこで、問題行動を起こす前後に目を向けます。
どのような状況になればそれが発生するのか、そしてその行動によって患者はどういった結果を得るのか確認します。
こうして改善の方向を導き出し、対策を確立します。
大抵、問題行動によって周りは困惑しますが、患者にとっては利益のある行動となります。
それを変化させるには、このようにすると、それよりももっと利益があると思わせることが重要です。
そのため、行動前におこる先行刺激と行動後に起こる後続刺激が何なのかを確認します。
そして、問題行動が発生する条件を変化させたり、利益が発生しないようにしたり、或いは褒美によって誘導したりします。
ただし、これらによって他の問題行動が発生する場合もありますので、その時は更に調整します。